アクトNEXT

課外活動を通して将来の自立へと

親しい友だちやスタッフと一緒に成功体験を

土曜日や祝日等の課外活動では、学校でも行っておられる社会見学や、収穫狩りといった社会体験の機会を提供し、更に見識を深めることを目的としています。また、少人数だからこそ友だちと一緒に出掛ける楽しさや、成功体験を積み重ねることもできると考えています。ご家庭ではなかなか出掛けられなかったり、思春期に入り家族と出かけることが少なくなったりする中で、友だちやスタッフとなら一緒に体験できることも少なくありません。実際にお店に行き計算しながら買い物をしたり、ファストフード店やレストランで注文からお金の支払いまでの流れを経験したりと、社会経験につながる実践的なトレーニングを楽しみながら行い、将来の自立へと繋げています。

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内容をご紹介します

実践的なトレーニング

お菓子やお昼ご飯等、決められた金額の中で計算して買い物をする練習を定期的に行っています。ファストフード店やレストランでは、自分で注文してお金を支払うことにもチャレンジしました。コロナ禍では、事業所の中で模擬レストランを開き、タブレットをタッチパネルに見立てて注文したり、テイクアウトしたご飯を食べたりして楽しむことができました。実際にお店に行く際はメニューを決めるのに時間がかかってしまう子もいるため、事前にメニューや金額を確認したり、注文の練習をして行き、「自分でできた」という成功体験が積めるようにしています。

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計画を立てて電車でお出かけ

進学して学校へ通ったり友だちと出かけたりする上で、必須となってくる電車。電車好きな子が多くチャレンジしやすいため、コロナが落ち着いてきた頃から電車を使ったお出かけも再開しています。更には、行き先やそこでの活動も自分たちで計画し、電車の時間、切符の金額も調べてショッピングセンターへ電車に乗って出かけました。普段、お家の方にお金を払ってもらっているであろう子どもたちが、お金の大切さを感じながら出かけた先で楽しむためにはどうしたら良いか、真剣に悩んでいる姿が印象的でした。

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クッキングも自分たちで計画を

普段のクッキングでは、メニューを決めて材料を準備するのはスタッフの仕事ですが、中高生が多いアクトNEXTでは1からクッキングにチャレンジすることもしばしば。自分たちで作れそうなメニューを決め、材料の買い物から調理までみんなで協力して行いました。お家で料理することの少ない子たちは、卵を割るのもドキドキしながら取り組んでいます。殻が入ってしまってもご愛敬。それぞれ得意なことや苦手なことがある友だち同士だからこそ、失敗しても何とかなるとフォローし合いながら進められます。

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課外活動による効果

・お菓子を買う際、初めはスタッフに買えるかどうか確認していた子たちでしたが、回数を重ねるごとに自分で電卓を持って計算する子が増えました。お金を払う際も、セルフレジをマスターしマイバッグは必ず持参しています。

・ファストフード店での注文がどうしても言えなかった子が、同じメニューを何回もスタッフと注文することで、一人でカウンターに立って注文することができるようになりました。スタッフが声をかけると、「自分で言える」と自信を持って伝えてくれます。

・社会見学や収穫狩りでは、行ったことのない場所に抵抗を感じる子もいましたが、何度も繰り返すことで初めての場所でも入れるようになりました。仲の良い友だちの誘いかけが大きな力になっています。

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利用者の声、スタッフの声

・友だちと一緒に出かけるのが楽しいです。ウインドーショッピングもしてみたいです。(利用者Mさん)

・大きくなってから、家では買い物に誘っても行かないけれど、アクトNEXTでは上手に買い物をしていると聞いて驚きました。(保護者より)

・苦手なことや出来なかったことが出来るようになる姿を見ると、成長を感じます。失敗が成功に繋がることをこれからも伝えていきたいです。(スタッフ)

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