実践トレーニングとは？

将来自立した生活を送るために必要な買い物やクッキング、公共交通機関の利用、外食に出かける際の注文や支払い等のトレーニングを行っています。今まではお家の方にしてもらっていたことも、大人になった時に自分一人でできるように、友だちやスタッフと一緒に取り組んでいます。また、そのために金銭のやり取りやSSTを事業所で練習し、実際に外に出て体験するというスモールステップを踏むことを大切にしています。

実践トレーニングの目的

将来自立した生活を送るために必要な、生活スキルの向上を目的としています。今できることを更に伸ばしたり、苦手なことやできないことを少しでもチャレンジするために、友だちと一緒にトレーニングを行っています。初めは買い物でのレジが一人で緊張してできなかった子も、何度も練習することでチャレンジできるようになりました。今のうちにたくさん失敗をし、将来自信をもって生活してほしいという想いから、身の回りの生活スキルを伸ばすため何度も繰り返し練習しています。

活動内容

お店で買い物

自分で買い物ができるようになるためのトレーニングです。例えば、決められた予算内でおやつが買えるように計算しながら品物を選んだり、クッキングで必要な商品をお店の人に聞きながら探したりと、それぞれに合った練習をしています。また、フードコートで自分の買いたい物を購入するため、メニューを決め、店員さんに注文し、お金を払って商品を受け取るという一連の流れも練習します。得意な子にとっては何でもない一連の流れですが、苦手な子も何度も繰り返すことで自分に合った注文の方法を見つけることができるようになりました。

クッキング

作る料理を決めてから、レシピや材料を調べたり人数分の分量を計算したりと、一から自分たちでできるようにトレーニングをしています。経験の差によって、分量を量ったり材料を切ったりとすべての工程に取り組む子や、「混ぜる」「焼く」等の工程だけに取り組む子等、一人ひとりに応じたトレーニングを行います。簡単なホットケーキ等であれば作る工程もスムーズになり、お家でチャレンジしている子も多く見られます。

公共交通機関の利用

将来、必要不可欠な公共交通機関の利用。そのためにただ電車やバス等を乗るだけではなく、時間を調べたり切符を購入したりと、自分一人で乗れるように練習をしています。また、〇時の電車に乗るためには、何時にお店を出て何時に切符を買う等、時間を効率的に使うため自分で段取りが組めるように一緒に考えていきます。電車やバス等の乗り物が好きな子が多いため、とても意欲的に練習している姿が見られます。

利用者の声

・クッキングが楽しいです。色んな料理が作れるようになりたい。

・電車が好きなので、電車で琵琶湖一周したい。

・セルフレジでも買い物ができるようになった。