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【植物とていねいに暮らす】Wの業務"フロル"をご紹介
こんにちは!Wのブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、Wで行っているお仕事のひとつ、「フロル(flor)」の活動についてご紹介します。
フロルってなに?
「フロル(flor)」は、スペイン語で「花」という意味を持つ言葉です。Wでは現在、この名前のもとで観葉植物のメンテナンスを行う業務を担当しています。植物に触れる仕事は、季節や日々の環境によって表情が変わる自然の一部に関わる、繊細でやりがいのある仕事です。フロルでは、そうした植物たちをひとつひとつ丁寧にお世話し、整え、健やかに育つよう日々のケアを大切にしています。
どんなことをしているの?
フロルでは主に、以下のような観葉植物のメンテナンスを行っています。
・水やり(植物の種類や状態に応じたタイミングと量の調整)
・葉の拭き取りやホコリの除去
・枯れ葉の剪定・摘み取り
・鉢やプランターの清掃や配置替え
・植物の状態の観察とスタッフとの共有 など
作業は室内で行うことが多く、静かな環境のなかで、落ち着いて集中して取り組むことができます。また、植物の様子を観察する力や、道具を丁寧に扱う手先の器用さも少しずつ育まれていきます。作業に慣れてくると、次にどの植物の手入れが必要かを自分で考えたり、水加減や葉の状態に気づいたりするようになり、「やればやるほど上手くなる」手応えを感じられる仕事でもあります。
植物と向き合う時間
フロルの作業には、「黙々と集中できる」「細かい作業が得意」といった個性が活かされる場面がたくさんあります。ある利用者さんは、最初は植物に触ること自体が少し苦手でしたが、少しずつ「葉っぱがきれいになった」「育ってきた」といった変化に気づくようになり、今では「枯れているところ、見つけたよ」と自信を持って取り組めるようになってきました。
他の利用者さんは、「葉っぱがふわふわしてて気持ちいい」「今日は水が多かったかも」と感覚的に植物の状態をとらえ、スタッフと一緒に工夫しながら取り組んでいます。植物は言葉を話しませんが、日々のお世話を通して、利用者さんが植物の"声"に気づき、関わり方を学んでいくような、そんな時間がフロルの中にはあります。
Wで大切にしていること
フロルの仕事は、「植物を育てる」ことと同じくらい、「利用者さんが安心して作業に取り組める環境づくり」が大切だと私たちは考えています。作業を無理に急がせたり、一方的に指示を出したりするのではなく、「自分で気づき、考えて行動すること」を少しずつ増やしていけるように関わります。
たとえば、今日はどの植物に水が必要か、どこを掃除すればきれいになるか、一緒に考えながら取り組みます。失敗しても大丈夫。スタッフはすぐそばにいて見守りながらサポートし、必要なときにはやさしく声をかけます。作業のなかで「うまくできた」「ありがとうと言ってもらえた」「任せてもらえた」という経験が、自信や自己肯定感につながっていくことを私たちは日々感じています。また、植物の変化に気づく力や、丁寧に扱う手の感覚、根気よく続ける力などは、他の作業や日常生活にも活きていく大切な力です。フロルでの活動を通して、それぞれの"得意"が育っていくことを、私たちはとても大事にしています。
最後に
Wでは、フロルをはじめとして、さまざまな業務を通して「できることを少しずつ増やしていく」支援を行っています。「作業が得意じゃないと思っていたけど、植物の仕事は落ち着いてできる」
「自分のペースで丁寧に進められるから、続けられている」
そんな声も少しずつ増えてきました。これからも、利用者さん一人ひとりの個性やペースを大切にしながら、「やってみよう」「できた!」の積み重ねをサポートしていきます。